建具って?
- 目次
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- 「建具」って何と読むの。
- 建具の色が黒くなり、柱とマッチしなくなってきた。
- 塗ったところが、はげてきた。
- 建具の動きが悪い。
- 建具があると、どうしても暗くなる。
- 古風な文化を取り入れて、みんなに愛用される物をお願いします。
- 建具にくるいが出て来た。
- 部屋が広く見える建具が有ればいいと思う。
- 障子のきしみが出て来た。
- 新築なのに作りが安く見えるが・・・。
- 家の中に和紙を使った開戸があるが、日焼けして好きな和紙の色が変わってしまった。
- 障子の貼り替えが面倒。破れない、黄ばまない障子紙があればいいと思いますが。
- 材料(枠)が狂いやすい。
- 物入れに不自由しているので、物入れの付いた建具がほしい。
- 新しい感覚で、紙を貼らない障子にしてみたいが・・・。
- 手入れの方法は。
- 障子の骨(材料)が少ない。
- クローゼットが、閉めた後にすぐに開いたり、手を挟みそうになったりして困っている。
- 和室だが、夏は暑く冬は寒いが・・・。
- 障子、襖の高さがもう少し高くても良いのでは?
- サッシが古くなったので、変えたいが・・・。
- 結露対策の良い考えは・・・。
- 洋材の建具が多いのでは・・・。
- 耐震性を考えた物は・・・。
- 「建具」って何と読むの。
「建具」と書いて「たてぐ」と読みます。
ちなみに「襖」は「ふすま」、「障子」は「しょうじ」、「引戸」は「ひきど」、「開戸」は「ひらきど」、「硝子戸」は「がらすど」と読みます。
建具の構造として主要な部位名は、両脇の垂直方向の部材が「框(かまち)」、一番上の水平方向の部材が「上桟(かみざん)」、一番下の水平方向の部材が「下桟(しもざん)」です。
- 建具の色が黒くなり、柱とマッチしなくなってきた。
材料が外国産の場合、建具の新しいうちに汚れ止め塗料等を使って、表面保護をするしか方法がありません。しかし、これも変色しなくなる訳ではなく、長い年月が経てば同じように変色します。出来れば、柱材と同様の国内産の材料(杉、桧など)を使うことをお勧めします。これだと、柱と建具が同じように変色しますので、上記のような事は起きにくくなります。価格面は少し割高になりますが
- 塗ったところが、はげてきた。
おそらく襖などの黒塗りの建具の事だと思いますが、塗料(カシューなど)の性質上、固い物が当たったりすると、当たった部分が剥離して、塗料が落ち下地の木地が出て来てしまいます。いちばん簡単な修理法は、市販の光沢のあるペイントマーカー(同系色)を塗ると目立たなくなります。また、化粧合板・フローリングの傷などは、「○○○○棒」(ホームセンターでも売ってます。商品名が知りたい方はメールにてお答えします。)がお勧めです。割と簡単に目立たなくなりますよ。
- 襖、障子などの建付が悪い。
襖、障子などの引戸の動きが悪いのは、建具の動く溝(敷居)にゴミや砂粒がたまって建具の下に固着してしまい、その事が原因で溝の形状が変わり建具が動きにくくなる事が6?7割を占めています。
建具屋さんに来て貰う前に、まず以下の対処方法を試してみてください。
- 建具をはずし、溝と建具の溝に入る部分を掃除する。
- 掃除をした溝に、市販のシリコン・スプレー(ノンオイルタイプ)を吹きかける、または、建具専用のロウ(ロウソクのロウは粘度が高いため不可)を塗る。
上記の事を行なえば、驚くほど動きがスムーズになります。シリコン・スプレーは少し吹きかければOKです。必要以上に吹きかけると周りの床に飛散して、床が滑りやすくなり非常に危険です。お気を付け下さい。どちらもホームセンターなどにも置いてありますし、近所の建具屋さんでも分けてもらえます。シリコン・スプレーでオイルを含む物はゴミの付着が激しくなるので、建具や敷居への使用は避けてください。
上記の1および2を行なっても動きが良くならない場合は、他の原因(室外と室内の温度差による建具の反り、敷居の過度の湿気など)が考えられます。その時は、建具屋さんに相談してみて下さい。
他に、建具と柱の間に隙間が空いている場合があります。これは本来、大工さんの施工上の問題、あるいは住宅の構造木材の問題です。少しの隙間なら建具を調整することによって隙間は無くなりますが、まれに1?2センチくらい空いている(もっとひどい時もある)場合があります。こんな時は施工された大工さん、工務店さんに問い合わせてみて下さい。色々なケースが考えられますが、上手に対処して下さいます。
- 建具があると、どうしても暗くなる。
極論から言うと、どうしようもありません。(苦笑)
もし建具の必要の無い所ならはずしてしまうのが一番ですね。後は、窓の無い建具なら窓を付ける。小さな窓の建具なら窓をを大きくする。窓の部分を光の透過率の大きな物に交換する。いずれにしても限界があります。外からの光源を増やすことから考慮しないといけないと思います。- 古風な文化を取り入れて、みんなに愛用される物をお願いします。
筆者は古い建物が好きで、よく資料館になっている旧家とか、神社・仏閣などを見て回ります。「古きを訪ねて新しきを知る。」温故知新とはよく言ったもので、この事は建具にも言えると思います。古い時代の建具の中にも、現在の住宅によく似合う建具が結構あります。イメージとか写真とかが有れば、「こんな建具出来ませんか?」と建具屋さんに相談してみては・・・。少しアレンジが必要とは思いますが、ほとんどの場合、ご希望にそえると思います。
- 建具のくるいが出て来た。
現在建具に使用されている木材のほとんどは、適度の乾燥材を使用しています。ですので木材自身に狂いが出ることはまれになっています。が、外的要因(部屋と部屋との室温の差、湿気の有無、雨水によく当たる、など)によって狂いが生じることは、天然木材を使用する限りにおいて、クリア出来無い問題だと思います。将来、完全天然木集成材(反らない、吸湿性ゼロ、膨張しない)何て物が出来たら可能になるかも・・・?
- 部屋が広く見える建具が有ればいいと思う。
私も思ってます。(笑)以前行った木製建具デザイン・コンペでも、コンセプトに「部屋が広く見える」と言うのはあったのですが、実際に建具を作ってみると、さほど広く感じないと言うのが実感でした。21世紀の課題かな?
- 障子のきしみが出て来た。
どんなきしみかは判りませんが、おそらく前々述の「Q・建具のくるいが出て来た。」と同じ事が言えると思います。その他、接着剤の劣化も考えられます。お近くの建具屋さんにご相談下さい。
- 新築なのに作りが安く見えるが・・・。
家の作りが安く見えるか、高く見えるかは、その住宅の建築に掛かった費用に比例します。(プロから見て「何でこの家がそんなにするの」と言うのも中にはありますが・・・。)おそらく安かったんでしょう。
- 家の中に和紙を使った開戸があるが、日焼けして好きな和紙の色が変わってしまった。
天然素材の和紙などは、それ自体が呼吸していますので、細かなほこり、たばこの煙などの影響で、かなり早く変色します。気になるので有れば、こまめに貼り替えることをお勧めします。
- 障子の貼り替えが面倒。破れない、黄ばまない障子紙があればいいと思いますが。
破れにくい、黄ばみにくい障子紙は有ります。が、一般家庭で貼り替えるのは難しいと思いますので、建具屋さんにご相談下さい。
- 材料(枠)が狂いやすい。
枠の使用材にもよりますが、あまり安価な材料を使った場合、狂いが生じる事は防ぐことが出来ない問題だと思います。良い物を使っても、使用している環境の違いで、狂いがが出てくることも有りますので、なおさらだと思います。
- 物入れに不自由しているので、物入れの付いた建具がほしい。
引戸では構造上ほとんど無理です。ドア、開き系統の建具なら可能(制約はありますが)なので建具屋さんにご相談下さい。当サイトの「写真集・しまねのたてぐ」にも載ってます。
- 新しい感覚で、紙を貼らない障子にしてみたいが・・・。
これって建具屋の私にはわからない感覚?。単純に考えて、夏は風通しが良くて、冬はめっちゃ寒いって事?。回答求む!!
- 手入れの方法は。
建具それぞれ、手入れの方法は違います。
襖や障子の場合は「建具の動きが悪い。」の対処方法を大掃除の時などに行われると良いでしょう。
その他の建具については、当サイトへ登録頂き、掲示板で、お問い合わせ下さい。お知りになりたい内容がわかれば、手入れの方法をわかる範囲で(一部特殊材料を使用した建具については、判断できない物もあります。)詳しくお答えいたします。
- 障子の骨(材料)が少ない。
?・・・良く意味が分かりませんが、おそらく縦の組子(骨)の本数が少ないものと考えられます。最近は外見だけを見て、横の組子だけの障子とか、縦の組子の本数が1本とかの障子が増えています。強度を考えるなら縦の組子を最低3本はほしいですね。以前は、48升の障子(高さ5尺8寸で、横11本、縦3本の障子)が断然多かったものです。先人達はこのバランスが一番だと思ったのでしょうね。今でも建具屋さんはそう思う人が多いんじゃないかな。強度的にも一番オススメです。ちなみに升の縦横比率から四七(ししち)の障子と呼ばれる事もあります。
- クローゼットが、閉めた後にすぐに開いたり、手を挟みそうになったりして困っている。
折れ戸の場合、扉が閉まる時に丁番部分についた跳ね返り防止機能が働いて、すぐに開いたりしないようになっています。このケースではその機能が丁番についていないか、もしくは働かないかのどちらかだと思われます。作ってもらわれた大工さんor建具屋さんに相談されたらいいと思います。両開きの扉の場合、扉を閉めた後にすぐ開くのは、マグネット・キャッチorローラー・キャッチの取付けミスだと思います。キャッチ取付け部分のビスを調整することで、すぐに直ります。手を挟みそうになるのは、開き扉の性質上、気を付けて、取手を持って開閉して貰うしかないのですが・・・。
- 和室だが、夏は暑く冬は寒いが・・・。
家の断熱効果の違いで、建具とは直接関係有りません。
- 障子、襖の高さがもう少し高くても良いのでは?。
最近の新築の家の場合は、内法(敷居から鴨居まで)の高さは従来の内法より高くなってきています。筆者の経験上、最も多いのが6尺(約1820mm)次いで5.94尺(約1800mm)です。従来が5.8尺(約1760mm)ですので4?6センチ高くなってきています。もし新築されるなら、内法を高くしてほしいことを打ち合わせの時にしっかり担当者に言っておくのが良いですよ。
- サッシが古くなったので、変えたいが・・・。
サッシを取り扱っているところなら、どこに相談されても適切に対応してもらえます。まずは、お近くの取扱店にお尋ね下さい。
- 結露対策の良い考えは・・・。
結露は、室内温と外気温との差によって、境目であるサッシやカベに水滴が付く現象です。(詳しいことは専門家ではないのでわかりませんが)サッシ部分では、ペア・ガラス(ガラスを2重構造にして、空気の緩衝地帯をもうけている)を使った物が割と効果が有るみたいです。カベも複数の層(異なる断熱材の複数構造)を持つことにより少しは結露から守られるようですが、近代建築で「これは絶対にいい」と言える物は無いのが現状です。昔からの木製の板戸なんかはオススメです。木・自体が吸湿発散性がありますので、結露程度の水分なら吸収してしまいます。
- 洋材の建具が多いのでは・・・。
はい、多いです。地域差はありますが、都市部においては、ほとんどが洋材(外国産の木材)です。材料自体の供給量も多く、国内産の木材より価格的にも安価なので、大量消費する都市部では多いと思います。ですが、CO2排出や不法伐採、資源保護などの問題から、いずれは国内産の木材が増えて来ることが考えられます。
- 耐震性を考えた物は・・・。
建具自体の耐震性は、建物の耐震性に依存します。ガラスなど建具に使われている物については、アクリルや強化ガラスなど、壊れにくく、割れても危険の少ないものが有ります。
しまねのよいと